イスラエルに住んでたころ、毎週金曜日の日没から土曜の日没にかけては、安息日(シャバット)といってすべての労働をやめて休息し、神と過ごす時間としてユダヤ人の人たちはお祝いしてました。
もちろん、世俗派(それほど宗教的でない、という意味合い)の人たちの中にはシャバットは関係なく働いている人もいれば、車を運転する(ドライブも「労働」とみなされる)人もいたけど。
安息日が始まる金曜の昼はみんな食事の準備や買い物に忙しく街はごった返していた。
シャバットにはしょっちゅう色んな家庭に招かれて一緒にお食事をしたりする。夫は妻に、招待客はホストファミリーに花束を買ってプレゼントするのが習慣なのです。
だからイスラエルの街では金曜日になると路上の花屋さんがあちらこちらで花を売っていた。しかもとても安い!私はこのシャバットが大好きだった。
エルサレムのとある金曜日
日没の直前に、女性(お母さんとかが)ろうそくに火をともし、安息日を歓迎する祈りを捧げてそれから安息日をつげるサイレンが街中に響き渡る。
一家の主がパンとワインを聖別する祈りをささげて食事の最初にこれらを食べる。聖餐式はユダヤの過ぎ越しの祭りの中にあるパンとワインの聖別が元だけど、ユダヤの家庭では、毎週安息日にこれを行っているわけです。
で、そのパンが「ハラ」とよばれる、三つ編み風に編まれたパン。
シャバットを懐かしく思い、作ってみました。
作り方は普通のパンと同じような感じ。
ハラ(Chalah)(一つ分)
【材料】
強力粉 300g (今回はこのうち50gをグラハム粉にしました)
ドライイースト 5g
砂糖 25g
卵 1個 (つや出し用に黄身をすこしだけ取り分ける)
ぬるま湯 180cc
オリーブオイル 大さじ3
塩 小さじ1
【作り方】
①ボウルに強力粉・ドライイースト・砂糖をあわせ、ぬるま湯を加えて練る。ベトベト手にくっつかなくなるまでよく練り、卵、オリーブオイルを加えてさらに練る。(ウチはホームベーカリーがないので30分くらい手で練りました)
②塩を加えひとまとめにしたら、ボウルの上にラップをして1時間発酵させる。約3倍に膨らむ。
③1次発酵が終わったら、ガス抜きをして生地を3等分にし、長い棒状にする。三つ編みにしてベンチタイム。(2次発酵)30分くらい。(一度ガス抜きして縮んだ生地もまた2倍に膨らむ)
④つやだし用の卵の黄身と水少々を混ぜて、ハケで表面に塗り、180℃のオーブンで35分ほど焼く。
ケシの実やゴマがあれば、トッピングにいいかも。焼く前に表面に振りかけてください。
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普通は2種類用意して、聖別の祈りの時に塩を振り、手で割くんだけど、今回は1つだけ作ってみました。焼き加減をみるためにナイフで切ったのも邪道(?)ですが、ここは日本だし私は日本人だからいいのだ!(と開き直り)
一人きりで食べるにはでかすぎる…。かといって、おすそ分けできるほど素晴らしい作品でもない。・゚・(ノε`)・゚・。
けど上出来でしょう。と自分をなぐさめました。
今度は、甘いハラを作ってみよ…。
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